医療費より派生する医療事務の問題点(実例)

■病院の受付窓口は大忙し。

半年ほど前のことですが右腕がしびれる感じが数日続いたために近所の病院に行った時のお話です。                                         そこは200床ぐらいの民間の総合病院でした。
午前10:00前に受付をすませ待合コーナーで待っていると70代ぐらいの男性患者が受付カウンターで大きな声を上げています。

「言われた通り来たのになぜ先生はいないんだ!?」

どうやら担当の先生が何かの理由でお休みされ代わりの先生が診察することが不満のようです。

対応していた若い女性の事務スタッフさんに詰め寄りものすごい剣幕でまくし立てています。見かねたベテランのスタッフさんが代わって対応し諭すような口調で対応すると段々トーンダウンしました。他にも数人の患者さんが声を荒げたり、プチクレームのようなことが続きました。

当然私にはどちらに非があるかはわからないのですが、何となく患者さんがわがままを言って病院のスタッフさんを困らせている構図に感じていました。
「病院の事務員さんは大変だな。毎日これでは・・・。」 久しぶりに病院に行ってみて感じた事でした。

1時間半待った後に診察を受け意外な結果に驚き。第七頸椎がズレており中の神経に触れることで右腕にしびれが出ているとのこと。腕に出ている症状の原因が首にあるとは素人では想像できなくてあらためて人体の神秘を感じることになりました。兎も角大事には至らず一安心で会計に向かうと診察券を発行され「自動支払機をご利用ください」とのこと。人生で初めて自動支払機で医療費を支払うという経験をすることになりましたが手順は至って簡単で数秒のうちに終わり、帰り路で薬局で処方箋を買い求めました。

■弁護士からの医療費督促状にびっくり「医療事務あるある」

驚いたのはそれから三カ月ぐらい経ったある日、家のポストに弁護士事務所からの郵便物が届いており、中身は医療費の未払いに対する督促状でした。
内容は以前二度ほど通院した病院の医療費「450円」が未払いであり放置すると法的措置を行うとういうものでした。それまでに病院から圧着ハガキが届いており内容を確認することもなかったのですが、私は二度とも自動支払機で支払を済ませており、未払いであるはずがなく、それに「450円」で弁護士から督促されたことにも動揺しました。
さすがに金額が金額だけに振込手数料は病院負担でいいとのことでしたが余計に無意味だと感じすぐに病院に電話をしようと思い診察券を探しましたがあることから思いとどまりました。

ネットで見つけた「医療事務あるある」のような記事で「追加請求はクレームになりやすいため少額であれば請求しない」という病院があるというものでした。原因は保険証の記号・番号等の記載間違いなど単純な病院側の事務的ミスと、制度(仕組み)上の問題があるようで、病院から出されるレセプトを支払基金が審査する段階で明確な基準がなく、審査員や病院の格付けによって変わることがあるというものでした。

それによって保険請求できると考えていたものが対象にならず患者請求になるということが病院~支払基金~保険者(保険組合)の間で起こっているというものでした。一般の企業では請求書を発行しその金額を受領した後に追加請求をするということはその企業の信用に関わる重大事項であり、余程のことでない限り請求しない又は請求できないという感覚が多くの一般企業に勤めている人にあると思います。
しかしながら医療業界では一般的に行われており「外界」の住人の私からすると大きな違和感を感じています。そして少額であるにも関わらず弁護士から督促状・・・という対応は法令上問題はなくとも患者の感情面を考えると下策であり上から目線であると感じてしまいます。 受付窓口の患者さんを見ていると病院側に同情する部分がありますが、今回の弁護士督促のような状況は、制度上の問題と捉え、改善する必要があると感じています。

督促状

■細かくフォーカスすると医療問題は沢山ある。

このように、いろいろな医療の問題は細かな所にも存在し、未収金問題だけではなく、病院側には見えていない問題もあるという事が分かります。その中でも大きな未収金という問題から派生している督促状の問題も、入院医療債務の保証があれば、根から問題を立つという結果になり、私が体験したビックリ体験も無くなると考えています。

皆さんもこんな事が病院であった!というようなエピソードがあれば、是非こちらから経験談を送って頂けたら幸いです。

 

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